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ストロボの種類と特徴を徹底解説! それぞれのメリット、デメリットも理解して使おう!
2021 Jul 15|OTHER
(※このページは2021年6月2日に更新されました)
「ストロボって何?」
「ストロボの種類を知りたい!」
「それぞれのストロボにはどんな特徴があるの?」
この記事は、そんな方に向けて書いています。
はじめまして。
熊本のC STUDIOです。
撮影において、「光」は写真に大きな影響を与える要素です。
そのため、照明機器は撮影における必須アイテムと言っても過言ではありません。
照明機材があることで、夜間や暗所での撮影、人物撮影、商品撮影など、撮影の幅や表現の幅が広がっていきます。
そこで、今回は、照明機材の中でも特にポピュラーな「ストロボ」について、その種類やそれぞれの特徴、メリットとデメリットも合わせてご紹介してきます!
1.ストロボとは
ストロボとは、撮影の際に使用される発光装置のことです。
別名フラッシュ。
定常光とは異なり、カメラのシャッターを切った瞬間に発光させる「瞬間光」です。
カメラ内蔵のストロボもありますが、光量が弱く、正面からしか光を当てられないため、補助光的な役割にとどまっています。
一方、光量の強い外部ストロボを使うことで、暗所や夜間の撮影、人物撮影など幅広く撮影を行うことが可能です。
2.ストロボを使う効果
ストロボを使うメリットとしては、
・暗い環境でも撮影しやすい
・被写体の色が綺麗に写る
・早い動きの被写体を止めて撮ることができる
などがあります。
2つ目は、ストロボの光が蛍光灯などに比べて質がいいことで、色が綺麗に写るということです。
3つ目に関しては、動きの早い被写体の一瞬を捉えるためには、光の閃光時間が関係していることが理由としてあります。
3.ストロボは大きく分けて4種類
ストロボの種類は、大きく分けて、以下の4つ。
3つや2つに分けているサイトもありますが、ここでは4つに分けてご紹介します。
・クリップオンタイプ(オンカメラストロボ)
・バッテリータイプ(オフカメラストロボ)
・モノブロックタイプ(大型ストロボ)
・ジェネレータータイプ(大型ストロボ)
では、それぞれの特徴、メリットとデメリット、選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
4.クリップオンタイプの特徴
ストロボと聞いてイメージしやすいのが、このクリップオンタイプのストロボではないでしょうか。
カメラの上のホットシューにつけて使う、コンパクトなストロボです。
■クリップオンタイプのメリット
・価格が安い
お値段は他のタイプの照明機材と比べると、はるかにお手頃。
1万円以下で手に入るものもあります。
安価なためビギナーでも始めやすく、また多灯でライティングをしたい時にも準備しやすいです。
・軽くて持ち運びに便利
コンパクトで軽く、持ち運びが楽なので様々な場所で使用することができます。バックにも入るサイズなのは、使いやすいですね。
・オフカメラでも使える
ワイヤレスレーブやシンクロコードを利用すれば、カメラから取り外し、離れた位置にストロボを設置してオフカメラストロボとしても使うことができます。
■クリップオンタイプの注意点
・チャージタイムが長い
クリップオンタイプは、一度発光して次に発光するまでのチャージが遅いことが難点です。
チャージ時間が短い方が撮影をスムーズに行えるため、ポートレート撮影などテンポが求められる撮影の場合は工夫が必要です。
単三電池のものよりも、リチウム電池を使用するものの方がチャージタイムは多少短いため、その点も購入の際に検討すると良いでしょう。
・光量が弱い
光量が、大型のストロボと比べると弱い傾向にあります。
とはいえ、カメラの性能でカバーできる範囲であったり、モノによっては十分な光量があるものもあるので、光量を表すGN値を見て判断すると良いでしょう。
・色温度や光量のバラつき
光量を変更することで色温度が変わってしまったりと、少し不安定な印象。
そのため、常に全く同じ明るさでストレスなく撮りたい場合は大型ストロボの方が使いやすいかと思います。
/選ぶ際に見るべきポイントは、以下のページをチェック/
5.バッテリータイプの特徴
バッテリータイプは、名前の通り電池ではなくバッテリー形式で、クリップオンのように持ち運びのしやすいストロボです。
その一方、モノブロックにも近い性能を持ち合わせています。
■バッテリータイプのメリット
・電源がなくても使える
モノブロックにも近い性能がありながら、バッテリー稼働で電源が必要なく、持ち運びもしやすいというメリットがあります。
コードがないため、現場でもスタンドがあれば思い通りの場所にセッティングすることが可能です。
コードレスで、より性能の良いストロボをお探しの方にはぴったりでしょう。
・クリップオンに比べてチャージが早い
大型ストロボには劣りますが、クリップオンと比較した時にチャージ時間の早さもメリットとして挙がります。
・アクセサリーが豊富
モノブロックタイプ同様、アクセサリーを搭載することができます。
Godoxのバッテリー式ストロボは、120種類ものアクセサリーを使用できるようです。
■バッテリータイプの注意点
・発光回数が制限されている
クリップオンタイプと同様、発光回数には制限があります。
念の為、予備のバッテリーを準備しておくと安心です。
・高価
クリップオンタイプに比べると高価で、6万〜30万ほど。
とはいえ、物によってはクリップオンの方が高かったり、モノブロックやジェネレーターに比べると安価であったりするため、どの程度の性能、機能を求めるかによりそうです。
6.モノブロックタイプの特徴
ヘッド(発光器)に、ジェネレーター(蓄電器)がくっついたタイプの大型ストロボ。
ヘッドとジェネレーターが一体化しているため、ジェネレータータイプに比べてヘッドが重くなっています。
また、大型ストロボは、撮影スタジオや写真館などでも使われているストロボです。
クリップオンタイプやバッテリータイプに反し、AC電源で接続するため電源が必要となります。
■モノブロックタイプのメリット
・光量の大きさ
およそ250w〜1000wほどの光量が得られるモノブロックタイプ。
AC電源で常時電源供給しているため、クリップオンのように消費電力を抑えることなく発光することができます。
定常的な電気の供給により、できることの幅や光の強さが広がります。
・発光回数に制限がない
AC電源接続のため、クリップオンタイプやバッテリータイプと異なり、発光回数の制限もありません。
・アクセサリーが充実している
大型ストロボに共通して言えることですが、クリップオンストロボに比べ、装着できるアクセサリーが豊富にあります。
アンブレラやソフトボックスなどを使うことで、光をディフューズさせて柔らかくしたりと、ライティングの応用がきくようになります。
■モノブロックタイプの注意点
・高価
光量が大きく、性能や光のクオリティが高くなるにつれて、やはり高価になってきます。モノブロックタイプは、約10万〜30万ほどのお値段。
・AC電源に接続する必要がある
光量が大きかったり発光回数に制限がかったりと、メリットも多いAC電源接続のストロボ。
一方、その特徴のために、撮影は「コンセントがある場所」と限られてしまいます。外出先や屋外での撮影には注意が必要です。
7.ジェネレータータイプの特徴
ジェネレーター(蓄電器)と、ヘッド(発光器)の部分が分かれている大型ストロボです。
ヘッドとジェネレーターはコードで繋がっており、また電源が必要になる大掛かりな機材のため、撮影スタジオなどでメインに使われています。
■ジェネレータータイプのメリット
・超大光量と速い閃光速度
ジェネレータータイプ一番のメリットが、光量の大きさです。
4000wを超えるものもあり、他のストロボと比べても圧倒的です。
また、閃光速度も光量に比例して早くなります。
閃光速度が早いことで、明るい場所でもシャッター速度を気にせずにすみ、また水溢れる一滴一滴のような速い瞬間を捉えた写真が撮影可能です。
ただ、カメラの性能の向上とともに、昨今の撮影ではそこまでの光量が必要でなくなり、ジェネレータータイプを使うことは少なくなっているようです。
・チャージタイムが短い
大型ストロボの方が、クリップオンタイプやバッテリータイプに比べてチャージ時間が短くなります。
ポートレートなど、ポージングを変えながら多く撮る場合でも、スムーズに撮影を行うことができます。
■ジェネレータータイプの注意点
・撮影の場所を選ぶ
大型ストロボは、電源を必要とします。
そのため、屋外での撮影には不向きと言えるでしょう。
また、電気を貯めるジェネレーターがとても重くなっています。
持ち運びも大変なため、基本的にはスタジオや自宅に常設しておくことが多いストロボです。
・高価
ジェネレータータイプは、その他のストロボに比べて非常に高価です。
その額、ジェネレーターは15〜200万円ほど。加えてヘッドは約5〜30万円するため、1セット揃えるために少なくとも20万円かかる計算になります。
高価で持ち運びが難しいため、大型ストロボを使った本格的な撮影をする際は、撮影スタジオで備え付けのものを利用することをおススメします。
8.まとめ
ストロボは、より質が良い光源で、光量が大きく、チャージ時間が短くなるほどに高価。
とはいえ、最近では質が良く比較的安いストロボや、バッテリータイプのようにいいとこ取りの商品も出ています。
ご自身の撮影のシチュエーションや、必要な性能に合わせて、ストロボも選んでみてくださいね。
9.C-studioとは
当スタジオは再開発が進み、熊本で注目されている熊本駅の近隣の山、花岡山にあります。日々刻々と生まれ変わってゆく町並みや、人の生活。その中で、常にたくさんのものに触れ、新たなものを生み出す。あるいはそんな中でも、いまあるものを大切にし、その可能性を追求していく。そんな人の営みのお手伝いをさせていただきたいと考えております。新しいカルチャーの拠点として、お客様のクリエイティビティの発揮の場として当スタジオをご利用いただけますと幸いです。