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「カメラアングル」による効果とは? ドラマチックな写真にする撮影術!
2021 Jul 14|OTHER
(※このページは2021年6月2日に更新されました)
「カメラをはじめたものの、なんだかイマイチな写真になってしまう・・・」
「平凡な写真しか撮れない・・・」
「カメラアングルをマスターしたい!」
この記事はそんな方に向けて書いています。
はじめまして。
熊本のC STUDIOです。
カメラアングルは、被写体を可愛らしくも、逆にかっこ良い印象にすることもできる撮影の重要な要素の一つです。
自分が撮りたいイメージに合わせてアングルを変えられるようになると、表現力の幅が一気に広がります。
そこで、各アングルで撮った写真が、見た人にどのような印象を与えるのか、具体的なイメージを交えてご紹介していきます!
1.アングルとポジションは全くの別物
まずは、混同されやすい「アングル」と「ポジション」の違いについて見ていきましょう。
アングルは、カメラを向ける角度
アングルは、水平方向に対してカメラを傾ける角度のことを言います。
種類は全部で三つ。
①ハイアングル
被写体を上から見下ろす視点で撮るのがハイアングル。
「俯瞰」とも呼ばれます。
②水平アングル
カメラを水平にし、被写体を水平角度から撮影するのが水平アングル。
「めだか(目高)」とも呼ばれています。
③ローアングル
カメラを上に傾け、被写体を下から見上げるように煽って撮影するのがローアングル。
「煽る」とは撮影用語の一つで、カメラを低い位置に据え、下から上に撮影する方法のことを言います。
ローアングルは、「あおり」とも呼ばれます。
ここで重要なのは、アングルとはカメラを向ける角度のことで、位置ではないということです。
そのため、高い位置で撮影をしてもカメラが上を向いていればローアングルということになります。
ポジションはカメラを構える高さ
ポジションは、カメラを構える高さです。
こちらも、アングル同様3種類に分かれていますので、それぞれ見ていきましょう。
①ハイポジション
普段の目線よりも高い位置から撮ること。
②アイレベル
人間の目線と同じくらいの位置で撮ること。
③ローポジション
目線よりも低い位置で撮ること。
ポジションを指定するときは、カメラがどこに向いているかは関係なく高さのみ関わってきます。
ただこのポジションの基準は曖昧で、撮る人の身長にも左右されるため、ざっくりとした位置付けで良いでしょう。
このように、アングルとポジションは全くの別物なんです。
2.ハイアングルの効果とは?実例を交えながらご紹介!
ハイアングルとは、「被写体を上から見下ろす視点で撮る」ことでしたね。
ハイアングルで撮影することで、上から見下ろすような客観性や、可愛らしさを表現することができます。
具体的に写真を見ながら、理解していきましょう。
テーブルフォトや料理の写真
ハイアングルで撮る、特に身近な写真は料理。
レストランやカフェに行った際、スマホを取り出して料理の写真を撮ったり、それをSNSにアップする人も多いと思います。
このとき、皆さん自然とハイアングルの角度で写真を撮っているのではないでしょうか。
ハイアングルで撮り、料理の内容や小物まで全体的に見せたり、自分の目の高さから撮影することでバランス良く美味しそうな写真にすることができます。
また、真上から撮影することで、インスタグラマーのようなおしゃれな写真を撮ることも可能です。
人物や動物の写真
人物や動物をハイアングルで撮ることによって、可愛らしさやあどけなさ、弱々しさを表現することができます。
ハイアングルで撮影することで、顔が大きく体が小さく、上目遣いに写るためです。
そのため、女性であれば上目遣いでドキっとするように可愛らしく撮ったり、子供であれば親の視点に立ったような写真にすることができます。
セルフィでもハイアングルが定番ですよね。
また、ハイアングルは被写体の表情を捉えるのに最適。
表情がよく写ることで、見る人の目線と気持ちを被写体により惹きつけることが可能となります。
ただ、広角レンズと組み合わせると、顔が不自然に大きく見えてしまうので注意が必要です。
その他、動物もハイアングルで愛らしく撮ることが可能です。
小さなペットを室内で撮影する際は、ハイアングルで撮ることで余計なものを写り込ませないという効果も見込めます。
街並みや建築物の俯瞰写真
ビルの上から見下ろした写真や展望台から撮る風景写真なども、ハイアングルの定番。
これらは、ハイアングル✖︎ハイポジションの写真です。
高いところから見下ろすことで、被写体である街並みや建築物を、被写体をわかりやすく冷静に写し出すことができます。
街並みなどは、広角レンズで撮影することで、「街並みの壮大さ」を演出することもできます。
3.水平アングルの効果とは?実例を交えながらご紹介!
「カメラを水平にし、被写体を水平角度から撮影すること」が水平アングルでしたね。
水平アングルで撮ることで、既視感や安心感を見ている人に与えることができます。
具体的に写真を見ながら理解していきましょう。
宣材写真や商品写真
水平アングルは、普段見ている景色とあまり変わらない角度からの撮影になります。
人間の目線そのままの、安定感のある印象の写真となります。
見たままに被写体の姿をはっきりと表せるため、宣材写真や商品の写真でよく使われています。
また、証明写真や記念写真などのシンプルな撮影でも多くみられます。
花の写真
水平アングルは被写体と同じ目線での撮影のため、安定感があり、何も意識しないと平凡で味気ない写真になりがちですが、一方見た人にその場にいるかのような感覚を持たせることができます。
そこで、花壇に咲く花を水平アングルで撮影すると、まるで自分が花畑にいるような印象になります。
また、ほぼ水平にカメラを構えることで、背景の花々も重なりより華やかな描写です。
桜、紅葉の写真
花の写真のように、水平アングルには臨場感を表現できるという特徴もあります。
例えば望遠レンズを使い、地面に近づいて低い位置で水平にカメラを構えると、道が長く奥まで続いていることを表現することができます。
地面が桜や紅葉でカバーされていれば、絨毯のよう。
レンズの圧縮効果で、手前のものと奥の景色の距離が縮まって見えます。
このように、望遠レンズと水平アングル、ローポジションを組み合わせることで、その場にいるかのような臨場感を演出することができます。
子供の写真
子供をハイアングルから撮った際は、親のような目線で可愛らしいイメージにすることができましたが、水平に撮ると子供たちと遊んでいるような視点になります。
ハイアングルから撮る際は、子供たちに目線を向けてもらう必要がありますが、子供たちの目線の高さにカメラを構えることで、自然な表情を確実に捉えることができます。
ペットの写真
ペットの写真を撮るときは、ペットの目線に高さを合わせ、水平アングルで撮るのが基本です。
ハイアングルでとることで可愛らしさを強調して写すことができますが、頭のてっぺんばかりが写ってしまい、顔を捉えることができないという注意点もあります。
普段見慣れている景色だからこそ、必要なものは写さずシンプルにする、構図やシャッターチャンスをよく考えて撮影することが水平アングルのポイントです。
4.ローアングルの効果とは?実例を交えながらご紹介!
ローアングルとは、「カメラを上に傾け、被写体を下から見上げるように煽って撮影すること」でしたね。
ローアングルで撮影することで、威圧感や凛々しさ、かっこよさを表現することができます。
では、具体的に写真を見ながら説明していきます。
花の写真
「普段見上げないもの」は、人の心をよく惹きつけます。
例えば、花は水平やハイアングルで見ることはあっても、見上げることはあまりないですよね。
そこであえて虫の目線で、ローアングルから撮ることで、堂々と咲いている花の生命力や力強さを表現することができます。
なんでもない小さな花であっても、インパクトがありますよね。
また、ローアングルから撮ることで空を写し込むことができるのも特徴です。
空を背景にし、爽やかで開放的な写真に仕上げることができます。
ポートレート写真
ポートレートはハイアングルで撮ることで、可愛らしく写るということは上で紹介した通りですが、逆にローアングルで撮影すると凛としたかっこよさを表すことができます。
ハイアングルとは反して脚長かつ小顔でスタイルが良く被写体が写るためです。
逆に、権威や威圧感があるように見せられる角度でもあります。
優しく柔らかいイメージの時はハイアングルで、力強く威厳があるイメージにしたいときはローアングルなど、伝えたいイメージに合わせて角度を調節することが必要です。
また、下から撮られることに抵抗を持つ方もいるかと思いますので、ローアングルで撮影するときは被写体の方に下から撮影しても構わないか確認しておくと良いでしょう。
建物の写真
建物をローアングルから撮れば、より建物の高さを強調でき、迫力や威厳のあるダイナミックな写真にすることができます。
車やバイクの写真
車やバイクを撮る際も、堂々としたかっこいい写真にしたいのではないでしょうか。
そこで、ローアングル✖︎ローポジションの位置から撮影することで、車やバイクの大きさが感じられる威厳のある印象にすることができます。
ちなみに、ローポジション✖︎ローアングルで撮影を行うときは、可動式の液晶モニターを使って撮影すれば格段に撮りやすくなります。
5.まとめ
アングルひとつで、面白い写真や、印象の異なる写真にすることができます。
実際に写真を撮る時には、様々なアングルで試してみてくださいね!
6.C-studioとは
当スタジオは再開発が進み、熊本で注目されている熊本駅の近隣の山、花岡山にあります。日々刻々と生まれ変わってゆく町並みや、人の生活。その中で、常にたくさんのものに触れ、新たなものを生み出す。あるいはそんな中でも、いまあるものを大切にし、その可能性を追求していく。そんな人の営みのお手伝いをさせていただきたいと考えております。新しいカルチャーの拠点として、お客様のクリエイティビティの発揮の場として当スタジオをご利用いただけますと幸いです。