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多重露光でアートな作品撮り!デジタル一眼での撮り方やコツを解説

2021 Dec 23|OTHER

「多重露光でアートな写真を撮ってみたい」

「多重露光って何?」

「多重露光ってなんだか難しそう」

「新しい表現方法を模索したい!」

この記事は、そんな方に向けて書いています。

はじめまして。熊本の撮影スタジオ、CSTUDIOです。

複数枚の写真を組み合わせることで、非現実的で幻想的な写真を撮影することができる多重露光。

ポートレート撮影にもおすすめで、人物と風景などをミックスさせることで、グッとストーリー性のある一枚に仕上がります。多重露光で撮影すれば、思いもよらぬ面白い写真が撮れるかもしれません。


この記事では、デジタルカメラを用いて多重露光で撮影をする魅力や手順、コツをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

1.多重露光とは?

多重露光とは、多重露出や二重写しとも言われる撮影手法で、複数の画像を重ねたものを写真1枚に写しこむものです。かつてはフィルムカメラで撮影し、1枚のフィルムに露光することで表現していました。古い歴史がある特殊撮影の一つですが、現在は

・写真編集ソフト(PC、スマホ)

・デジタル一眼カメラの機能

・フィルムカメラ

などを用いて簡単に作り出すことができるようになり、多重露光で作れる幻想的な雰囲気や不思議な世界観が魅力の一つです。

昨今のデジタル一眼では、重ね合わせる枚数や重ね方を選ぶことができ、夜景やイルミネーション、ポートレートなど、様々な撮影に応用されています。今回は、デジタルカメラでの多重露光に限定してご紹介していこうと思います。

2.多重露光の撮影方法と手順

<手順1>

カメラを多重露出に設定最近のデジタル一眼カメラでは、多重露光撮影を設定することができるものもあります。機種によって設定方法は違うので、以下より確認してみてください。

Nikonの多重露光設定方法

Canonの多重露光設定方法

SONYの多重露光設定方法

多重露出では、重ねる枚数が増えるほど露出が増して写真が明るくなるため、以下のように合成方法まで選択できるものもあります。自分のスキルや撮影したいイメージに合わせてモードも対応させていくと良いでしょう。


・加算

撮影した画像の露出を重ね合わせ、写真を重ねるごとに露出が明るくなります。そのため、重ねる枚数に応じてマイナス補正を行い、画像を暗めに設定する必要があります。

<補正量の目安>

2枚:-1段、3枚:-1.5段、4枚:-2段

・加算平均

自動的にマイナス補正をかけてくれるモードです。簡単に多重露出の写真が撮影できるため、初めての方はこのモードがおすすめです。ですが、1枚ごとに露出を変えることはできません。

・比較明合成

画像の明るさを比較し、明るい部分が残ります。つまり、露出が暗い部分に次の画像が重なっていきます。重ねる色によっては、明るさに応じて色が混ざり合うことがあります。

・比較暗合成

画像の同じ位置の明るさを比較して、暗い部分が残ります。重ねる色によっては、暗さに応じて色が混ざり合うことがあります。

<手順2>

カメラの光基本設定・露出の基本は少々暗めの-0.5~-1補正にしておく。 (被写体の明るさや色、合成方法に応じて設定)

<手順3>

重ねる枚数の写真を、明暗や構図を考え、続けて撮影します。

3.多重露光のコツ

・1枚目を暗めに、2枚目をふんわり撮る

多重露光は、1枚目のシャドー部分に2枚目が重なります。そこで、1枚目に黒い被写体や暗めに撮ることで、2枚目がその暗い部分にくっきりと鮮明に写りやすいです。逆光で人物のシルエットを一枚目に撮影すると、ストーリー性があって面白いかもしれません。2枚目を白飛びせず浮かび上がらせるためにも、1枚目のベースは明るくなりすぎないように撮るのがポイントです。

・ボケと実写を使い分ける

多重露光ではMFで撮影し、ボケとピント合わせの両方を撮影するのが基本。主役にピントを正確に合わせることで、ボケが重なった時にいっそう引き立ちます。また、玉ボケはF値をできるだけ開放(小さく)するか、レンズをできるだけ望遠にすると作りやすいです。ボケの形は撮影経験を積んで慣れていきましょう。

・構図を考える

自由に撮影して偶然生まれるアートを楽しむのも良いですが、2枚の写真の良さを損なわないためにも構図やフレーミングはポイントになってきます。片方は主役がわかりやすい写真で、もう片方はボケやテクスチャーなどを撮影すると、バランスが取れオススメです。また、1枚目のシャドー部分に合わせて2枚目をフレーミングしても、不思議で幻想的な写真になるでしょう。そのほか、物体の向きを変えて、動いて見えるような写真にしても面白いですね。

4.まとめ

多重露光のポイントや魅力をお伝えしてきました。多重露光を扱えると、「それ、どうやって撮ったの?」と驚かれるような作品や、まるで映画や絵のようなストーリー性、独特の世界観を写し出すことができます。露出の調整や明暗の扱いは難しいですが、何度も撮影することで慣れていきます。皆さんも、日々の写真に変化をつけたい、新しい撮影方法を試したい時はぜひ多重露光を使ってみてくださいね!

5.CSTUDIOとは

当スタジオは再開発が進み、熊本で注目されている熊本駅の近隣の山、花岡山にあります。日々刻々と生まれ変わってゆく町並みや、人の生活。その中で、常にたくさんのものに触れ、新たなものを生み出す。あるいはそんな中でも、いまあるものを大切にし、その可能性を追求していく。そんな人の営みのお手伝いをさせていただきたいと考えております。新しいカルチャーの拠点として、お客様のクリエイティビティの発揮の場として当スタジオをご利用いただけますと幸いです。

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