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“なんとなく撮る”から“意図して撮る”へ-写真が変わる5つの視点-

2025 Sep 23|その他


写真が変わる5つの視点

写真を撮るのが日常になった今、「なんかうまく撮れないな」と思うことはありませんか?

構図も悪くない、光もそこそこ。でも、どこか物足りない──
そんなふうに感じたことがあるなら、それは「なんとなく撮っている」サインかもしれません。

写真は、ただ被写体を写すだけの行為ではありません。
“意図”を持って撮るだけで、写真は驚くほど変わります。

この記事では、初心者から一歩抜け出すために意識したい「5つの視点」を紹介します。
高価な機材や専門的な知識がなくても、写真の見え方が変わる考え方。
「上手くなりたい」気持ちに、そっと火を灯すような内容になれば嬉しいです。

1. “撮る目的を持つだけで写真は変わる

ただ「いい感じに撮りたい」と思ってシャッターを切るのと、
「これをSNSに載せたい」「家族に見せたい」「自分の今の気持ちを残したい」と思って撮るのとでは、
仕上がる写真の印象はまったく違います。

たとえば、同じコーヒーカップを撮るとしても、
・カフェの雰囲気を伝えたいのか
・器の美しさを見せたいのか
・「ほっと一息」の気分を残したいのか
によって、構図や背景、光の選び方が変わってきます。

この写真で、何を伝えたい?
その問いかけをするだけで、いつもの「何気ない1枚」に意志が宿ります。

2. “被写体との関係性を意識する

写真は、ただ「もの」や「人」を写すだけの行為ではありません。
その被写体と、あなたがどんな距離で、どんな思いで向き合っているか──
それが、写真には自然とにじみ出ます。

たとえば、愛犬を撮るとき。
「かわいいから撮る」だけでなく、「この安心した表情を残したい」
「好奇心旺盛な瞬間を記録したい」と思ったとき、
あなたの構え方やタイミングが変わるのではないでしょうか。

カメラは、関係性の媒介です。
どう写したいかは、どう向き合っているかの表れでもあるのです。

3. “視点の高さ距離にこだわる

写真がワンパターンになる原因のひとつが、いつも“同じ高さ・同じ距離”で撮ってしまうこと。
立ったまま、目線の高さで、なんとなく被写体を中央に……
実はこれ、多くの人がやっている“なんとなく写真”の典型です。

ちょっとしゃがんで、ローアングルで撮ってみる。
ぐっと近づいて、ディテールを切り取ってみる。
思いきって引いて、背景の広がりを生かしてみる。

それだけで、世界の見え方はガラッと変わります。
写真は、カメラを持って「どう動くか」にかかっているとも言えます。

4. “余白を意識することで写真に物語が生まれる

被写体を大きく写すことが「いい写真」ではありません。
ときには、周囲の空間──つまり余白をどう使うかが、写真の表情を決めます。

真ん中にドンと被写体を置くと、それは「記録」になりますが、
少し右にずらしたり、背景に空を多く入れたりするだけで、
その写真に“間”や“静けさ”、“意味の余地”が生まれます。

余白は「何もない」ではなく、「何かがある“かもしれない”」スペース。
観る人の想像力を呼び起こす、写真の余韻づくりにもなります。

5. “仕上がりまで考えるのが写真の醍醐味

撮った写真は、スマホの中に埋もれていませんか?
少しだけその先を意識するだけで、写真との向き合い方が変わります。

たとえば、
・お気に入りをプリントして部屋に飾る
・フォトブックにして家族と共有する
・SNSに投稿して誰かと気持ちを共有する
そうした**“使う前提”で撮ること**が、シャッターを押す瞬間に集中をもたらします。

写真は「撮った瞬間」が終わりではなく、「誰かと関わる入り口」にもなり得ます。
仕上がりを想像することで、写真は生きた表現になるのです。

おわりに:写真に意図を添えるだけで、世界がちょっと変わって見える

うまくなるために、高価なカメラや編集ソフトが必要なわけではありません。
写真はまず、“意図”を持つことから変わり始めます。

今日の1枚に、ちょっとだけ「気持ち」を添えて撮ってみてください。
ほんの小さな変化が、写真の中のあなた自身を、少しずつ育ててくれるはずです。

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